私の表現活動について

 音楽が好きなので、音楽を作っているが、作っているだけなのである。

 

 高校生くらい~25歳までに作った音源の中で、少しは良いのではと思えるものをまとめて『作品集1』とし、比較的ちゃんと聴いてもらえるのではという人選で、5人くらいに無理やり送りつけた。それを区切りとし、また新たな気持ちで音楽に向き合っているつもりである。

 ようやく、自己創作のスタートラインに立ったという、気持ち。

 

 アパートの部屋でひたすら楽器を触って作っている。『作品集2』を作る、という目的で作っている。

 

 現在の作業工程としては、感性の触手を伸ばし、掴む作業になると思う。

 「Odradek ~」というナンバリングで、ひたすらにデモを録っている。Odradekというのは、フランツ・カフカの小説にでてくる正体不明の小存在のことである。

 だいたい数時間で作る。良し悪しはいいから早く一曲を完成させて、とにかく数多く作ることを目標としているが、平日は創作に時間を割けないくらいに普通に働いているので、なかなか進まない。

 

 「Odradek ~」は、録るとすぐさまインターネットに公開する。誰かに反応をもらえるんじゃないかという気持ちもあるけど(もらえないけど)、公開をすれば作品として完結した感じがするので、次にすぐ移ることができるのでそうしている。インターネットと言えども、一度出してしまえば少し自分から離れた気がして、客観的な評価もしやすくなるような気がする。

 ごちゃごちゃ言っていますが、音楽を褒められてえ~、まともに褒められた試しがない。

 

 それを10個、20個くらい作ったら、作品集に入れる曲に取り掛かろうと思う。

 今の段階では、2曲ほど候補を持っている。マスタリングの工程がよくわからないから誰かに頼んでみたい。東京芸大で音響を学んだ人間と、ユザーン(知っている人ならわかると思うが、彼は相当音響にうるさい)にPA技術を褒められた人間を友人に持っているので、うまいことアレをどうこうやって、利用しないといけない。

 

 あとは、複数人で楽器を持ち寄ってスタジオに入り、作曲するという活動も一年前から始めた。一年前から始めたのに、まだ三回くらいしか実施できていない。自分の脳以外の要素を入れて創作したいという気持ちを、この活動で満たしている。

 

 だから何だという感じですが、私はいきいきしていて、適度にうまくいっていなくて、幸せ者です。